ひねもすのたり

眠い・・・・・・。とにかく眠い・・・・・・。

お久し振りです。睡眠時間が安定せず、不規則な生活を送っている白畑です。

 

つい先日、Amazonで『名探偵モンク』のDVD(コンプリートBOXなので全8シーズン、

全123話が収録されています)を購入しました。

学校が春休みということもあり、最近はもっぱらそのDVDを観て過ごしています。

いやー、やっぱり海外のミステリドラマはおもしろいですね。

一日に2~3話程度のペースで観ているのですが、まったく飽きません。

よく練られたシナリオに感心してばかりいる今日この頃です。

 

さて、紫陽庵の活動についてですが、約半年ぶりに夢見教授の続編をUPしました。
長編のページへの投稿は初めてだったので、やり方がわからず、苦戦してしまいましたが、夜中に外道神父君の力を借りて、なんとか小説をサイトに上げることができました。
ありがとう、神父!

 

あと、この前の火曜日に、紫陽庵のサイト内でミステリコーナーのページを立ち上げました。更新は不定期です。暇を持て余したときにでも立ち寄ってみてください。

 

 

これ以降は例によってレビューです。

今回のテーマは「毒殺トリック」。
毒物を扱ったミステリは、その性質上、どうしても地味になりがちです。また毒殺は、密室やアリバイの謎に比べてトリックが複雑な手順を踏むことが多く、推理のロジックも錯綜してしまう傾向があります。しかしそのぶん奥が深いテーマでもあるので、斜に構えず、ぜひ読んでみてください。

 

1.「致死量未満の殺人」(長編)/早川書房 作者:三沢陽一
第3回アガサ・クリスティー賞受賞作です。
雪の山荘に集まった5人の大学生。そのうちの一人が毒殺され、残ったメンバーが事件の真相を推理する、というのが大まかなストーリーです。全員が同じ食事を摂っていた状況で、誰がどうやって被害者のみを毒殺したのか――。トリックだけでなく一筋縄ではいかない展開など、構成がとてもよく練られていると思います。

 

2.「ロシア紅茶の謎」(短編)/講談社文庫 作者:有栖川有栖
 同名の短編集に収録されている一編。
パーティーの最中に作詞家の男性が青酸カリで殺害される、という事件を扱っています。
 犯罪臨床学者・火村英生とミステリ作家・有栖川有栖の活躍が楽しめます。

 

3.「薔薇の家の殺人」(短編)/講談社文庫 作者:二階堂黎人
短編集「バラ迷宮」所収の一編。
バラ園のある館で起こった毒殺事件に名探偵・二階堂蘭子が挑みます。
ハウダニットの部分はもちろん、呪われた家系の秘密といった謎も絡められており、本格ミステリの密度が非常に濃い作品です。

 

4.「中華街 雨のデジャビュ」(『名探偵コナン』34巻収録)/小学館 作者:青山剛昌
今回は言わずと知れた国民的推理漫画からもご紹介します。
作中で用いられている毒物の強さに関してはやや疑問が残るものの、中華料理店での犯行ならではのトリックや手がかり、伏線がよく出来ていると思います。

 

5.「聖女の救済」(長編)/文春文庫 作者:東野圭吾
資産家の男性が自宅で毒殺され、容疑者のひとりである妻には鉄壁のアリバイがあった――。難航する警察の捜査に物理学者・湯川学が乗り出します。肝心のトリックは、読者によって評価が分かれるようですが・・・・・・。(ぼくは「素晴らしい!」と思いました)

 

6.「限りなく確実な毒殺」(短編)/徳間書店 作者:青崎有吾
「ノッキンオン・ロックドドア」という連作短編集に収録されている作品です。
シャンパンを飲みながらスピーチをしていた政治家が毒殺されるという事件が発生し、相棒にしてライバルでもあるふたりの探偵が事件の究明に挑む、というストーリーになっています。ユニークな登場人物たちによる白熱した謎解きが印象に残っています。

 

 

それでは、今回はこのへんで。
では!