好きな密室ミステリ

どうも、白畑薫です。

今回は好き勝手にいろいろ書かせてもらおうと思います。

 

まずは、以前から予告している新シリーズの進捗についてですが・・・・・・。

プロットは全体の約半分が完成しました。

現在、外道神父氏がそのプロットをもとに、原稿を物してくれている段階です。

コンテンツ名は〈長編〉となっていますが、一応、連作短編集の趣向ですので、1話ぶんが完成し次第、公開できる予定です。

 

あと、個人の短編もぼちぼち書いてます。

今月は2本、紫陽庵にUPできたらなと考えています。

紫陽庵の近況報告については以上です。

 

さて、突然ですが、みなさんはミステリー(推理小説)が好きですか?

ぼくは小学生の頃から大好きで、今も暇さえあれば夢中になって読み耽っています。

今回は〈密室殺人〉をテーマに、ぼくが今まで読んできたミステリーのなかから、特に「すごい!」「おもしろい!」と思った作品を紹介していきます。

秋の読書のご参考までにどうぞ!

(番号は順位ではなく、あくまで便宜上のものです)

 

1.「マレー鉄道の謎」(長編)/ 講談社 作者:有栖川有栖

第56回日本推理作家協会賞受賞作です。

ドアや窓に内側から目張りをされたトレーラーハウスが殺人現場となっており、シンプルかつ印象的なトリックをはじめ、捜査の過程や背後に潜む人間関係など、どれをとっても大満足の内容です。

 

2.「斜め屋敷の犯罪」(長編)/ 講談社 作者:島田荘司

北海道の宗谷岬の高台に斜めに傾いて建つ「流氷館」。この「流氷館」を舞台に起こるのは、不可解極まる連続密室殺人。個性的な名探偵・御手洗潔が大胆にして豪快なトリックに挑みます。

 

3.「本陣殺人事件」(長編)/ 角川書店 作者:横溝正史

1946年発表の作品ということで、「単に当時としては斬新だっただけで、今では陳腐な内容なのでは」と最初は完全に侮っていました。そして読み終わってから、深く反省しました。文句なしの〈日本が誇る本格密室ミステリ〉です。

 

4.「密室蒐集家」(連作短編集)/ 原書房 作者:大山誠一郎

収録されている5編はどれもトリックと論理が緻密。読んでいてまったく飽きない内容でした。

不可能犯罪好きにはたまらない一冊です。

 

5.「泥具根博士の悪夢」(短編) 作者:二階堂黎人

講談社刊行の「バラ迷宮」に収録されている一編。

堅牢な密室の謎に興奮したのを覚えています。

二階堂氏の長編では「吸血の家」もおすすめです。

 

6.「緑の扉は危険」(短編) 作者:法月綸太郎

講談社刊行「法月綸太郎の冒険」の一編。

自分もこんな小説を書いてみたいなあ、と思った作品です。

 

まだまだおすすめしたい作品はありますが、今回はこれくらいで。

 

最後に、「作者にゲーム感覚で殺されてしまう作中の被害者は、なんて可哀想なんだ」と同情している方へ。

非日常的に装飾された死は無意味な死からの脱却であり、そのように念入りに殺されたうえ、人知を超えた探偵(ひいては読者)によって犯人を探してもらえる被害者を、推理作家の笠井潔氏は「二重に祝福されている」と表現しています。

 

・・・・・・ものは考えようですね。

では!

 

※白畑が担当する回の近況報告は今後、個人の趣味を前面に押し出した内容になっていくと予想されます。

 ご了承ください。